2016.09.15

実質0円の終わり〜総務省の指導とこれから〜

携帯ショップの店頭から、「実質0円」の文字が消えつつある。

2016年、総務省が、端末の購入補助と長期契約の組み合わせに指導に入った。長らく日本のケータイ業界の主役だった「縛りとセットの値引き」に、終止符が打たれようとしている。

「実質」は、なぜ分かりにくかったのか

これまでの実質0円は、端末代を分割で払いながら、毎月の料金から割引で相殺する仕組みだった。安く見えるけれど、途中で解約すると端末代が丸ごと残る。割引のために、長く縛られる。

つまり、「安さ」の正体は、未来の自分が払うお金と、逃げにくさだった。

指導のあとは、端末代と通信料金を分けて考える流れになる。ようするに「端末は定価で買い、回線は自分で選ぶ」。ずっと格安SIMでやってきた側からすると、これはむしろ追い風だ。

キャッシュバックは、どうなる

店頭の現金還元も、じわじわ減っている。数年前は数万円も珍しくなかったのに、今はぐっと渋い。乱高下に一喜一憂するより、回線そのものを安く保つほうが、長い目で見てよほど確実だと思う。

これからの、お得な買い方

おすすめは、端末は自分で選んで現金か分割で購入、回線は格安SIM。この形に慣れてしまうと、もう「実質」という言葉に惑わされない。

  • ポイント還元やキャンペーンは、条件を読んでから乗る
  • 新機種は、型落ちを待つだけで数割安くなる
  • SIMフリー版は、海外価格も選択肢に入れる

派手な看板がなくなるほど、本当のお得は、自分の目で獲りにいく時代になる。悪くない。むしろ、そのほうが面白い。

写真: Mr.ちゅらさん / CC BY 4.0 (Wikimedia Commons)